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Channel: Mochy's Backgammon Today
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世界選手権の最終報告と自省

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モンテカルロの世界選手権から帰ってきました。

私の最終成績はコンソレーション2のベスト4で終わりました。
準決勝ではGareth Owen という相手に敗れるのですが、この試合では最後まで相手を掴むことなく終わってしまいました。

掴む、というのは点数ではなく、プレイヤーとして相手を捉える、ということです。
テイカーなのかパッサーなのか、どういうゲームが好きでどういうゲームが嫌いなのか、傾向は何なのか、
バックグラウンド、弱点、といったことです。
ゲームなので盤上が90%、盤外の要素は10%ぐらいですが、私はそういった周縁の要素を
試合に編みこんでいくのが好きなのです。

しかし、試合中はよく分からずにアクションをしていました。
後で棋譜、ビデオ、感想戦等をして反省したところ、相手がテイカーである事やピップカウントが
苦手なことなどが明らかにわかりました。ゲーム中に気付けていたらまた全然違った展開に
なったはずで、非常にくやしいです。
彼は会場でよくシュエットをしていたので1時間でも観戦していればわかったはずです。

また、相手を捉えるまではリスクを避けようと、1ゲーム目に4倍キューブを打たなかったのですがこれは明らかに損でした。
盤上90%なのに、盤外の事を考えすぎて盤を見る目が曇ってしまっていたようです。
確実なことはなにもないのですから、期待値の高いところで勝負にいかなければ自分のエッジは見えない所で失われてしまいます。
降りる可能性もあったはずです。

時間が無くなったことも非常にマイナスに作用しました。
一方的に難しいゲームになり、しょうがないところもあったのですが、結果的に盤上・盤外両方でダメになってしまいました。

常にAゲームでやれるわけではないのですが、この準決勝に関してはCゲームになってしまいました。
今思えば入賞したことで、ここ一番への意気込みが薄れていたと思います。悪い意味で勝ち慣れしてしまい、
ハングリー精神を失っていたようです。落ちるときはすぐ落ちるのに。

いや、結果が落ちる落ちないじゃなくて、もともと強くなりたくてバックギャモンをやっていたはず。
そのための努力レベルが下がっていました。
自分は弱いので、努力するにはライバルや結果が必要で、最近はそのライバルが少なくなり、結果が出てしまっていました。
社会も自分にその他の役割を多々要請してきます。その他の役割だけで人生2回はやれるでしょう。
また、私が強くなろうがなるまいが、私以外にだれも差は分からない。
だから、外的刺激のみに頼るとあっというまに今回のようにサボってしまうわけです。

もう一度自分の内的刺激を喚起しようと思います。
バックギャモンの練習はほとんどが退屈・苦痛だけど、知的快楽も多々あります。
なにより階段を昇れた時のあの至福の瞬間に優るものはちょっとほかに見つからない。
もう何年も登ってないけど、もう数段はあるはず。


日本選手権のフリーロール!

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とてもお得なお知らせです。

今年も10月の12日〜14日にバックギャモンフェスティバルが開催され、
その中で日本選手権が開催されますが、その選手権の参加費50000円をかけたフリーロールトーナメント(無料!)を今週の赤坂例会で開催します。

詳しくは下記JBL掲示板をごらんください。
http://www.backgammon.gr.jp/forum/viewtopic.php?f=1&t=3344&start=0

赤坂例会の参加費2000円は別途かかりますが、参加人数がそれほど増えないだろうことを考えると、とても
おいしい予選だと思います。
いままでお金がなくて手が出せなかった人はぜひこの機会に挑戦してみてください!

明日18日にエキシビジョンマッチをやります

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明日18日(日)の17時からMochy vs Greg Mitchell (tractor)のエキシビジョンマッチを行います。
試合は15pマッチと長丁場です。

主催はオーストラリアのバックギャモン協会です。
Gregさんはオーストラリアトーナメント4月の優勝者だそうです。いい試合になると思いますので、どうぞご観戦ください。

対戦場所はGrid Gammonではなく、SafeHarborGamesという無料の対戦サーバーです。すぐにアカウントを作れます。
ここはチャットしても対戦者には見られないというオプションがあるので、観戦には向いていると思います。
ログインするといろいろな名前の部屋があるのですが、その中にあるDoubling Cubeという部屋で行います。

マリンタワー大盛況でした

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8月19日に開催されたバックギャモンナイト in 横浜マリンタワーは大盛況でした。







初参加者7名(!)を含む24名もの方の参加がありました。これは私の記憶では
最高記録だと思います。
マリンタワーの場所はそれほどアクセスがいいとは言えないのですが、(みなとみらい線 元町・中華街駅)
広めの店内と天井が高い空間なので落ち着く感じがあるんでしょうね。
毎回遊びに来てくださる皆さんに感謝です。

20時からミニトーナメントを開催したのですが、(ミニといってもすでに32人規模)優勝は
ボード制作で有名な中川さんでした。優勝には5連勝が必要と、簡単には勝てません。本当におめでとうございます。
準優勝は飛田さんでした。決勝では大きな見逃しがあったそうで、それがなければ優勝していたかもしれませんね。決勝戦は多くのギャラリーを集めていました。

中川さんにはBackgammon Festival 開催記念ダイスケースを、飛田さんにはマリンタワーの展望チケットをお贈りしました!

コンソレーション(敗者復活戦)の優勝は久々の参加の小林和志さんです。準優勝はいつも写真を撮ってくださる楽遊庵さんでした。
小林さんにはバックギャモンTシャツを、楽遊庵さんにはワンドリンクチケットをお贈りしました!

今回の写真のURLは下記の通り。(撮影:楽遊庵)
http://goo.gl/YoG71Z

次回のバックギャモンナイトは9月9日(月)になります。
望月はグルジアの大会に参加していて運営できませんが、代わりに
来住野さんが運営してくださいます。また皆さんのお越しをお待ちしております。


ジブラルタルオープン

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第1回ジブラルタルオープンに参加してきました。

ジブラルタルはスペインの南側にある半島の一部です。大きさは6.5km2ですので、とても小さくて
端から端まで徒歩で1時間ぐらいで歩けます。イギリスの海外領土ですので通貨はポンドがそのまま使えます。

このジブラルタルの政府がお金を出してこの大会が開かれました。なにしろ人口が3万人しかいない街ですので、
ゲームのイベントをやって街おこししたいようですね。同様の理由でチェスの大規模な大会が毎年開催されているようです。
アドマネーが20000ポンドもついていました。

到着して面白かったのは国のど真ん中にThe Rockと呼ばれる大きな岩山が鎮座している事。

この岩山が国土の半分以上を占めていて、この山があるおかげでジブラルタルが戦略的に重要な要塞として狙われてきたのだと思います。

あと、この岩山には野生のサルがたくさん住んでいて、街の至る所におりてきます。奈良の鹿よりたくさんいますね。
最初は興奮してみてましたが、10匹も見るとまたサルかと言う感じで見向きもしなくなります。


珍しく観光もしてきました。写真をUPしていますので興味なる方はどうぞ。
https://plus.google.com/photos/106867779887048663324/albums?banner=pwa

大会は参加者がメイン30人、ノービス9人と少ない大会でしたが、ジブラルタルの地元の人が9人参加したのは
悪くなかったと思います。第1回目で10数カ国からプレイヤーを集めているのですから、政府の人もそこそこ満足でした。

大会中は教育・司法大臣が毎日遊びに来ており、一度記念対局を行いました。
大臣クラスとプレイするのはグルジアに続き2度目です。

翌年以降も続けていく意向のようです。


大会の結果は下記の通り。


メイン 1勝3敗
ウォームアップ 2勝1敗
1p 1勝1敗
ボードトーナメント 0勝1敗
スーパーJP 1勝1敗
ダブルス 4勝0敗

ダブルス以外はすべて敗退しましたが、ダブルスをChris Rogersと戦って優勝しました。


決勝の棋譜はこちら。
PRは1.5-5.5と圧勝しました。

ダブルスの優勝メダルです。


次は10月30日からキプロスの大会に参加します。
年内はその後11月20日ー24日のラスベガスに参加し、12月にキプロスにまた参加するかもしれません。

Match record of the 3rd IBC against Lawrence

Match record of the 3rd IBC against Lawrence (Final set)

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The third International Backgammon Championship Last128

I added the third (final) set.

vs Lawrence Powell (UK)

1st set (PR Mochy 1.81 vs Lawrence 3.21) Won
https://dl.dropboxusercontent.com/u/3098363/3rd%20IBC/traveller000-mochy-2013Oct292113.xg

2nd set (PR Mochy 1.33 vs Lawrence 5.39) Lost
https://dl.dropboxusercontent.com/u/3098363/3rd%20IBC/traveller000-mochy-2013Oct292251.xg

3rd set (PR Mochy 2.70 vs Lawrence 6.55) Won
https://dl.dropboxusercontent.com/u/3098363/3rd%20IBC/traveller000-mochy-2013Nov080822.xg

Next opponent will be Nino Martincevic (GG nickname: DonZampano) and will be played on 15th at 16:00. If change is made, I will announce here.

堀内正人さんの事件を読んで

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堀内正人さんという麻雀プロの方が十段戦というタイトル戦の決勝卓で失格になりました。
ネットで検索すればたくさんヒットすると思いますが、とりあえずリンクを3つ貼ります。
第30期十段戦 まとめ (堀内プロ失格処分) リンク集
http://blog.livedoor.jp/inoken_the_world/archives/52078855.html
http://blog.livedoor.jp/konokey/archives/66130614.html

長いことバックギャモンをやっていると、大会であれプライベートであれ理不尽なクレームには
多々突き当たります。また、そのクレームが通ってしまうこともあります。
たとえばこんな事件がありました。

NYのクラブで徹夜でプレイしていた時に、キューブが64倍になりました。
相手はトレーダーの方で、お金は持っているがマナーの悪い嫌われモノでした。
もう朝方5時ぐらいで、クラブには我々以外誰もいません。その64倍のゲームは
レースになり、最後に66を振って逆転勝ちしました。
結局トータルで100点ぐらい勝ったのかと思います。
彼が翌日に支払うというので翌日に会うことにしましたが、翌日になるとあの66は
無効だと主張し始めたのです。
ロールの時にダイスのリップ(口)がボードについていたと言い始めたのです。

何時間も前のゲームの1回のロールが無効だったから64倍のゲームが無しなんてありえない話です。仮にリップがボードについていたとしても、その場で指摘して次からは気をつけろというレベルの問題です。ロールが無効になるほどの問題ではありません。
しかし、結局クラブのオーナーの裁定も彼を支持するもので(というか、払わない人に払わせるのは彼の仕事ではない)、私は64点もらえませんでした。

当時は相当頭に来たけど、その後は自分が甘かったなと反省しています。
当時私はリップがボードにつかないように、ということにそこまで注意を払っていませんでした。
ですから、リップがボードについていたロールもあったのでしょう。彼のは言いがかりですが、その言いがかりの余地を与えた自分のロールにも問題がありました。また、相手の性格はわかっていたわけですから、そういった言いがかりの可能性まで考慮に入れるべきでした。考慮に入れていれば、なにか違う対応ができたかもしれません。観戦者なしに後払いを許すなんて、そういうクレームが起きる余地を自ら与えていたわけです。

それ以降、理不尽なクレーム、要求、に対してはあまり戦わないことにしています。
主張しないわけではないですが、あまりこじれそうなら自ら折れます。
忙しい主催者を煩わせるようなことはしたくないし、クレームや要求で全敗しても、自分が強ければ最終的に必ず勝つと思っています。
Suckerが一時的にクレームで利益を受けても必ずいつか大会から排除されます。幸いなことにどの国に行ってもそれくらいの自浄効果はあるのです。

私は麻雀界のことは詳しくないし、堀内さんが所属している団体のことも知りません。
しかし、噂されるように上層部からにらまれていて、それが原因でつぶされたのだとしたら、私は
彼が甘かったと思います。
絶対にそんなクレームをつけられるような挙動をするべきではなかった。誰がどう見てもクレームがつけられない、完璧な所作を身につけて堂々と勝たなければいけなかった。(トッププロでしょ?)

彼が一切文句を云わずに、また団体を辞めずに引き下がったことは素晴らしいと思う。実力があれば必ずまた戻ってこられる。来年トップを目指せばいいだけだし、僕の経験から言ってそういう人は必ず大舞台に戻ってくる。そして因縁のついた相手には必ず勝つ。
怪しい操作や政治力で勝った人というのは必ず心に引け目があって、そういう時は絶対に勝てない。

プロ連盟が悪いっていう意見が大勢を占めているみたいだけど、それに所属している人はその条件下でどう生き抜くかを考えるのが当然。実力・政治力がついてきたら中から変えていくためにもね。
ただまあ、これからもあり得ない政治力で嫌がらせを多々受けるようなら、団体を変えるのを考えてもいいと思う。自分の生きる場所だから、柔軟に考える視点も大事かな。

会ったこともないけど、ツイートやブログを読む限り非常にまじめな方に見えますので、今後をとても期待しています。


Match files from Las Vegas Open 2013

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My result of Las Vegas Open 2013


Total result: 11 win - 6 lose

Super JP 0-1
Doubles 3-1
Main 2-1
Consolation 3-1
Last Chance 3-1 (Win by No-show doesn't count)
$200JP 0-1

Averaged PR of 11 matches (listed below): 2.58

I listed all the matches I recorded in Las Vegas. I thank all volunteers to enter those match in. Especially William Patterson.
2013/11/20 Las Vegas Open 2013 Doubles Mochy vs Ricard Malas & Masut 7p (PR 2.07-8.27) WON

2013/11/20 Las Vegas Open 2013 Super JP L32 vs Rafael 15p (PR 2.50-11.69) LOST

2013/11/21 Las Vegas Open 2013 Main 1st vs David Kettler 15p (PR 2.13-7.57) WON

2013/11/22 Las Vegas Open 2013 Main 2nd vs Michihito Kageyama 15p (PR 1.57-4.20) WON
Mochy vs Michy 15pts 2013 LV Open 2nd rounds(+ 再生リスト)



2013/11/22 Las Vegas Open 2013 Consolation L64 vs Mary Hickey 11p (PR 2.33-5.27) WON

2013/11/23 Las Vegas Open 2013 Consolation L16 vs Bill Phipps 11p (PR 3.30-2.64) WON

2013/11/23 Las Vegas Open 2013 Consolation L8 vs Fernand Neumark 11p (PR 2.70-4.62) LOST

2013/11/24 Las Vegas Open 2013 Last Chance L32 vs Malcolm Davis 5p (PR 1.85-2.45) WON

2013/11/24 Las Vegas Open 2013 Last Chance L16 vs John 5p (PR 4.42-8.58) WON

2013/11/24 Las Vegas Open 2013 Last Chance L8 vs Tatsuya Tanaka 5p (PR 2.61-10.22) WON

2013/11/24 Las Vegas Open 2013 Last Chance L4 vs Cheryl Andersen 5p (PR 4.39-12.85) LOST

Other important matches are listed below as well.

2013/11/24 Las Vegas Open 2013 Final Dana Nazarian vs Neil Kazaross 19p (PR 3.28-4.49) Dana WON

2013/11/23 Las Vegas Open 2013 Main Semi final Neil Kazaross vs Steve Sax 15p (PR 2.86-2.96) Kazaross WON

2013/11/23 Las Vegas Open 2013 Super JP semi final Jeremy Bagai vs Neil Kazaross 15p (PR 4.32-3.60) Jeremy WON

2013/11/20 Las Vegas Open 2013 Youth Exhibition Match Yuki Hiroki vs Ben Friesen 11p (PR 3.74-7.25) Yuki WON

ヒット? その1

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下記のポジションでエラーをしたのでFacebokにポジションを投稿したところ、いろいろと意義深い返信が
あったので、自分のメモとしてまとめておきます。

問題図
is Bill Phipps score: 0 pip: 154                           11 point match                           pip: 151 score: 3 is Mochy XGID=-aa---E-CB--dC---badBb----:0:0:1:32:3:0:0:11:10 to play 32 1.XG Roller++13/8eq: +0.242Player:Opponent:56.13% (G:12.59% B:0.36%)43.87% (G:6.94% B:0.22%) 2.XG Roller++20/18* 18/15eq: +0.168 (-0.074)Player:Opponent:55.89% (G:14.08% B:0.74%)44.11% (G:12.06% B:0.42%)

eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2



このポジション自体は明らかにノーヒットが正解だった。ヒットすると相手に33,11,55の3通りのJokerを与えて即不利になるうえに、53,43,32,31の8通りでも15pをヒットされてしまいほぼ互角になってしまう。51,41,21の6通りでも20pをルースヒットされてしまって嬉しくは無い。不利になる変化が出てしまうからだ。
13/8とプレイすれば不利になる変化は1通りも無く、アンカーを保持し、レースでリードして、9pを活かして相手のバックマン2枚をゆっくりと攻めることができる。相手にバーポイントを作られても痛くも痒くもない。

このポジションに対してPaul Lamfordはどんなスコアでもノーヒットが正解と書き込んできて、それは流石に無いだろうと思って2away-1away (cr.)のGammon Goスコアで入力してみたところ、それでもノーヒットが正解か少なくとも同等だった。ギャモン負け率(の少なさ)では明らかに13/8の方が優るし、ギャモン勝ちも増えてないので(ヒットするとアンカー目が増える)、もしかしたら本当に全てのスコアでノーヒットが正解かもしれない。それくらいヒットは悪い手であった。

また、景山さんから下記のようなリファレンスポジションを教えていただいた。これは今年のバックギャモン学会で発表していたものだったが、私が単純に覚えていなかっただけだ。

リファレンス
is Player 2 score: 0 pip: 144                           Unlimited GameJacoby Beaver                           pip: 156 score: 0 is Player 1 XGID=------EbD---cDa--c-dbB----:0:0:1:43:0:0:3:0:10 to play 43 1.XG Roller++8/5 8/4eq: -0.300Player:Opponent:40.53% (G:6.05% B:0.15%)59.47% (G:7.06% B:0.23%) 2.XG Roller++8/4 6/3eq: -0.300 (0.000)Player:Opponent:40.51% (G:5.76% B:0.16%)59.49% (G:6.92% B:0.22%) 3.XG Roller++21/14* eq: -0.318 (-0.018)Player:Opponent:43.08% (G:8.22% B:0.28%)56.92% (G:16.63% B:0.49%)

eXtreme Gammon Version: 2.10



彼はこのポジションとの比較で考えると正解にたどりつくという。ちょっと遠い気もするけど、頑張って考えてみると、ノーヒットを支持する要素が多い。
1) リファレンスに比べて問題図はアンカーの形が相当良い。リファレンスでは21pに押し込められ、3プライムに捕まっているが実戦では違う。
2) リファレンスではピップで負けているが問題図ではリードしている。
3) リファレンスでは相手はハイアンカーを取っているので、ノーヒットを選ぶとこちらからの攻め手が少ない。こちらのサイドで相手にダメージを与えることができない。
しかし、問題図では相手はハイアンカーを取っていないため、ブリッツ・プライム両方で相手を攻めることができる。

なるほど。比較するには若干遠いリファレンスだと思ったが、考えてみると明白にノーヒットだった。

20000文字制限を超えたので次のエントリーに続けます。

ヒット? その2

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このエントリはヒット?その1の続きです。

その後、自分でもいろいろとポジションを変えてみた。
相手のボードをノーボードにするとヒットが正解になる。リターンヒットされるダメージが非常に小さくなるのでこれは当然か。
is Player 2 score: 0 pip: 160                           Unlimited GameJacoby Beaver                           pip: 151 score: 0 is Player 1 XGID=-aa---E-CB--dC---caeB-----:0:0:1:23:0:0:3:0:10 to play 23 1.XG Roller++20/18* 18/15eq: +0.476Player:Opponent:61.54% (G:17.18% B:0.92%)38.46% (G:8.57% B:0.31%) 2.XG Roller++13/8eq: +0.423 (-0.053)Player:Opponent:60.04% (G:14.46% B:0.44%)39.96% (G:6.38% B:0.21%)

eXtreme Gammon Version: 2.10




相手にハイアンカーを与えてみると、これもヒットに転じた。ピップで負けているし、ヒット以外で相手にダメージを与える手段が少なくなっているのでこれも妥当かと思う。
is Player 2 score: 0 pip: 147                           Unlimited GameJacoby Beaver                           pip: 151 score: 0 is Player 1 XGID=-----bE-CB--dC---badBb----:0:0:1:23:0:0:3:0:10 to play 23 1.XG Roller++20/18* 18/15eq: +0.006Player:Opponent:51.84% (G:8.73% B:0.31%)48.16% (G:12.70% B:0.40%) 2.XG Roller++6/4 6/3eq: -0.041 (-0.047)Player:Opponent:48.83% (G:5.42% B:0.16%)51.17% (G:5.92% B:0.17%)

eXtreme Gammon Version: 2.10



遠い記憶を呼び覚ましてみるとこんなポジションがあったのを思い出しました。コンセプトは非常に似ていると思います。
(字数制限に再び引っ掛かったので画像で。)

大志を抱こう

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君にとって、かさをさしたり、ほうきをはいたり、すきまからのぞいたり、がそんなにも楽しいなら
僕が思っているほど世界は悪くないのかもしれない。

君にとって、そんなに大好きで、いるだけで笑いが止まらないなら
僕が思っているほど僕は醜くないのかもしれない。

嫌な所ばかりだけど、もしかしたら僕はまだ変われるのかもしれない。




世界中をまわって、ありとあらゆる人を見てきたつもりでいたし、ありとあらゆる価値観に寛容なつもりでいた。
でも、なにも書き込まれていない、人間の素材とでもいうべきか、にすごい衝撃をうけている。ああ、こんなに素晴らしいのか。
もし世界が悪く見えるなら、それは自分の責任だ。大志を抱こう。

Match files from 6th Cyprus Open 2013

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My result of 6th Cyprus Open 2013 winter

Total result: 8 win - 5 lose

Doubles 1-2
Main 7-3 (4th round was sit-out: didn't play)

Averaged PR of 9 matches (listed below): 2.76
Three more matches will be transcribed. I will update the data soon.

You can see some of the videos in YouTube (at Mochy's channel).

I listed all the matches I recorded in Cyprus 2013 winter. I thank all volunteers to enter those matches in.

MAIN TOURNAMENT
1st round Mochy vs Michy 9p (PR 2.43-3.14)WON
XG file Mat file

2nd round Mochy vs Aykut Uzel 9p (PR 2.13-7.85)WON
XG file Mat file

3rd round Mochy vs Gavriel Menasherov 9p (PR 3.26-8.88)WON
XG file Mat file

4th round - SIT OUT(No play)

5th round Mochy vs Konstantino Mitrelis 9p (To be transcribed) LOST

6th round Mochy vs Caner Kalafat 9p (PR 3.89-8.90)LOST
XG file Mat file

7th round Mochy vs Ufuk Aksak 9p (PR 1.62-10.57)WON
XG file Mat file

8th round Mochy vs ALAATTİN ÖZ 9p (PR 2.98-5.36)WON
XG file Mat file

9th round Mochy vs Onur Vurur9p (PR 2.19-5.44)WON
XG file Mat file

10th round Mochy vs GIANNIS PASIA 9p (To be transcribed) WON

11th round Mochy vs Caner Kalafat 9p (PR 2.56-5.89)LOST
XG file Mat file

DOUBLES TOURNAMENT
First Entry (Play by myself)
1st round Mochy vs Turkish team 9p (To be transcribed) WON

2nd round Mochy vs Zafar & ALAATTİN 9p (PR 3.48-4.51)LOST
XG file Mat file

Second Entry (with Falafel)
1st round Mochy & Falafel vs Michy & Hisar 9p (PR 0.74-2.97)LOST
XG file Mat file

中村慶行君 Under4達成!

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中村慶行君がUnder4クラブのメンバー入りを果たしました。平均PRは3.27でした。

4点を大幅に下回る、3.27での達成は見事としか言いようがありません。試合も名人戦の準決勝・決勝など重要な試合が多数入っています。
そしてそれらの試合に勝ち越した上での達成です。

1 試合目(PR 2.91) 2013/8/24 vs 市川勝規 第19期名人戦準決勝 25p ○ 棋譜
2 試合目(PR 3.08) 2013/8/25 vs 矢澤広伸 第19期名人戦決勝 25p ○ 棋譜
3 試合目(PR 6.82) 2013/8/31 vs 犬塚雄輝 ちばおー防衛戦 7p ○ 棋譜
4 試合目(PR 1.88) 2013/9/8 vs 渡辺裕也 赤坂レーティング戦 7p × 棋譜
5 試合目(PR 4.24) 2013/9/8 vs 四鹿和彦 第20期盤聖リーグ戦 11p ○ 棋譜
6 試合目(PR 2.99) 2013/9/8 vs 四鹿和彦 第20期盤聖リーグ戦 11p ○ 棋譜
7 試合目(PR 2.55) 2013/9/27 vs 望月正行 第20期盤聖リーグ戦 11p × 棋譜
8 試合目(PR 1.46) 2013/12/25 vs 渡辺裕也 練習試合 7p ○ 棋譜
9 試合目(PR 5.87) 2013/12/25 vs 望月正行 練習試合 7p × 棋譜
10試合目(PR 2.46) 2013/12/25 vs 望月正行 練習試合 7p × 棋譜

上のデータを見ると分かるのですが、1点台もあるし、6点台もあり、結果が大きくばらついています。
これは成長の余地がたくさんある証拠です。次はUnder 3ですね。

おめでとうございます。


IBCベスト4進出 その1

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International Backgammon Championshipでベスト4まで進みました。
あと2回で優勝ですし、このタイトルは今後大きくなっていくと思うので、非常に嬉しいです。

市川掲示板では私が相手のプレイを壊した、と褒められていましたが、実際は何もしていませんし、そういう技術も
持ち合わせていません。というか教えてほしいです。ネットじゃなくてライブの対戦ならもう少し分かるのですが、
オンラインでは相手が何を考えているかはほとんど分かりません。分かったつもりで、全然分かっていない可能性の方が
高いと思う。(自分の鏡をみているだけ)

ただ、私なりに何を考えていたかを書いてみます。Gooブログの字数制限のせいで3回に分けて書きます。
(XGのポジションは物凄い文字数をとるんです)

まず、ベスト8の前に対戦相手の事を知ろうと思いました。PRがどれくらいなのか、キューブに癖はあるのか。
相手の棋譜を得ようとしましたが、市川データベースにも無く、彼の対戦履歴にも日本人はいませんでした。
(流石に外国人に頼んでまでと言うのは見栄が邪魔をしてできませんでした。)

ただ、EXPがそこそこあるのにGGレーティングが1700弱しかないので、技術的に差がある可能性が高いと思っていました。
(西川さんが11pマッチ5,6ラウンド勝っているから強いはず、というのは私もそう思っていたのですが、
後から考えると母集団が圧倒的に弱ければ結局勝ち残る人はその中で多少ましなだけです。)

ゲーム開始後にその疑いは確信に変わりました。決め手は3ゲーム目の初手62 Runでした。
オープニングで間違えるプレイヤーに強い人はいない。しかも0-2で負けているのに。

ただ、この時点ではどのタイプかは分かっていません。
タイプと言うのは、キューブのタイプです。私は主に4タイプで考えています。
A ダブルが早くてテイクも深く引く - キューブジャンキー
B ダブルが早いがすぐパスする - 一撃離脱
C ダブルが遅いがテイクは深く引く - ハモンド(個人名です・突っ込まないで!)
D ダブルは遅く、しかもすぐパスる - ホープレス

なんだかんだで一番うれしいのはDです。このタイプは本当に勝てないと思う。
Aに対しては自分からキューブを打つことは基本的にありません。待っていれば相手からキューブが来るので、
常に2倍が自分のサイドにあると考えています。

でまあ、どのタイプか、というのは常に考えながらやります。

3ゲーム目で、打つのが怖いぐらいのダブルを打ったら、相手が即降りたために、パッサーの可能性が高いと思いました。
このポジションです。
is delozo

score: 2
pip: 107                           11 point match                           pip: 128
score: 2

is mochy XGID=a-ABBBBA-A--bB---a-cbcbaB-:0:0:1:00:2:2:0:11:4 on roll, cube action?
Analyzed in XG Roller+ No double Double/Take   Player Winning Chances: 64.01% (G:34.64% B:1.90%) 64.37% (G:35.30% B:1.97%)   Opponent Winning Chances: 35.99% (G:13.92% B:1.31%) 35.63% (G:13.81% B:1.28%)   Cubeless Equities +0.493 +1.049Cubeful Equities     No double:+0.609 (-0.217)xg Double/Take:+0.826     Double/Pass:+1.000 (+0.174) Best Cube action: Double / Take

eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2



以降、キューブはアグレッシブにしています。
また、これは私の想像でしかないのですが、負けるパターンが見えるゲームはおりやすいのではないかと思っていました。

たとえば、この局面は相手が降りる可能性が高いと思ってうちました。普通の相手なら打たないでしょう。
is delozo

score: 2
pip: 118                           11 point match                           pip: 171
score: 5

is mochy XGID=a-aBBBC--------Aab-dAccBB-:0:0:1:00:5:2:0:11:4 on roll, cube action?
Analyzed in 4-ply No double Double/Take   Player Winning Chances: 70.45% (G:25.22% B:1.68%) 70.47% (G:25.27% B:1.69%)   Opponent Winning Chances: 29.55% (G:11.48% B:1.28%) 29.53% (G:11.52% B:1.28%)   Cubeless Equities +0.587 +1.180Cubeful Equities     No double:+0.722 (-0.006)     Double/Take:+0.729     Double/Pass:+1.000 (+0.271) Best Cube action: Double / Take

eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2



同じゲームで、終盤に66を振られた直後は、なにが起きてもパスをしようと心を決めていました。
ところが相手は2回もキューブを打たなかったうえに、局面が悪くなってからキューブが来ました。相当どうかと思いました。
局面のアナライズができないだけではなく、論理的ですらないと思います。

1マッチ目はいろいろありつつも、運よく勝つことができました。PRが6点と悪かったのですが、相手ファクターで悪かったとか言うつもりは無く、
純粋に見積もり間違えている(要は自分が弱い)ためにそうなったと思います。


IBCベスト4進出 その2

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2マッチ目では8倍が2回おきています。このシリーズのハイライトでしょう。
まず、下記の局面で僕は4倍を打ちました。
キューブを2から4とかに打つ場合はテイクされた場合のリスクも巨大なので、テイクされても後悔しないぐらい強い局面でしか打たないことにしています。
この局面はまさに良い例です。
is delozo score: 0 pip: 82                           11 point match                           pip: 142 score: 1 is mochy XGID=---a-CBCB---bB--B--aAdacc-:1:1:1:00:1:0:0:11:4 on roll, cube action? Analyzed in XG Roller+ No redouble Redouble/Take   Player Winning Chances: 75.09% (G:24.16% B:1.31%) 75.02% (G:23.04% B:1.24%)   Opponent Winning Chances: 24.91% (G:8.30% B:0.07%) 24.98% (G:8.26% B:0.07%)   Cubeless Equities +0.676 +1.270Cubeful Equities     No redouble:+0.891 (-0.109)     Redouble/Take:+1.093 (+0.093)xg Redouble/Pass:+1.000 Best Cube action: Redouble / Pass

eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2



パスしてくれる可能性が高いと思ったのですが、普通にテイクされてしまいました。
そして、数ロール後に8倍が帰ってきます。

is delozo score: 0 pip: 75                           11 point match                           pip: 152 score: 1 is mochy XGID=---A-BBCB-a-bA--B--aAdaccA:2:-1:-1:00:1:0:0:11:4 on roll, cube action? Analyzed in XG Roller+ No redouble Redouble/Take   Player Winning Chances: 59.39% (G:43.55% B:0.33%) 59.22% (G:43.70% B:0.31%)   Opponent Winning Chances: 40.61% (G:8.93% B:0.52%) 40.78% (G:8.67% B:0.47%)   Cubeless Equities +0.563 +0.684Cubeful Equities     No redouble:+0.633     Redouble/Take:+0.623 (-0.010)     Redouble/Pass:+1.000 (+0.367) Best Cube action: No redouble / TakePercentage of wrong pass needed to make the double decision right: 2.5%

eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2


これはテイクである確信があったのですが、スキル差を考慮しておりました。
その際、下記の事が他の理由になっています。
・自分が不利である事(40%ぐらいかと思った)
・キューブがめちゃくちゃ大きい
・プレイがそれほど難しくない(むしろ僕の方がヒットした後いろいろ大変かも)
・こちらから16倍はほとんど打てない
・スコアが1−0でリードしている。

IBCベスト4進出 その3

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その次のゲーム、彼から下記の局面で4倍キューブが来ました。
is delozo score: 4 pip: 98                           11 point match                           pip: 136 score: 1 is mochy XGID=-a-BB-CBBAa-------bdBbcb-A:1:-1:-1:00:1:4:0:11:4 on roll, cube action? Analyzed in XG Roller+ No redouble Redouble/Take   Player Winning Chances: 59.67% (G:23.60% B:0.34%) 59.32% (G:25.92% B:0.42%)   Opponent Winning Chances: 40.33% (G:4.90% B:0.20%) 40.68% (G:5.01% B:0.22%)   Cubeless Equities +0.370 +0.496Cubeful Equities     No redouble:+0.444     Redouble/Take:-0.192 (-0.636)     Redouble/Pass:+1.000 (+0.556) Best Cube action: No redouble / TakePercentage of wrong pass needed to make the double decision right: 34.8%

eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2



心の底から嬉しかったです。先ほどの8倍パスは非常にストレスだったのですが、全て報われた思いでした。
4−1でリードしているのにここで4倍って・・・しかもほとんど不利とも言えない局面です。
ただ、ノータイムではテイクしません。ノータイムでテイクすれば相手は今のキューブは悪かったのではないかと思う可能性があります。
そう思わせなければ、負けて1−8になったときに同様の局面で同様に4倍を打ってくれるかもしれません。
また、それよりも何よりもテイクする前に、こちらから8倍を打ったときの相手のテイクポイントを計算しないといけません。
リダブルが近くなってから計算しているようでは相手に悟られるかもしれません。
理想は、ビッグパスの8倍キューブをノータイムでうち、相手にテイクさせる事です。その下準備の時間なのです。

そして僕にとってラッキーだったのは相手が55を振ってあっという間にその局面にたどりついた事です。
is delozo score: 4 pip: 67                           11 point match                           pip: 136 score: 1 is mochy XGID=-a-BB-CBBAa---------BbcceA:2:1:1:00:1:4:0:11:4 on roll, cube action? Analyzed in XG Roller+ No redouble Redouble/Take   Player Winning Chances: 65.58% (G:10.80% B:0.39%) 66.25% (G:11.27% B:0.37%)   Opponent Winning Chances: 34.42% (G:15.25% B:0.06%) 33.75% (G:16.76% B:0.09%)   Cubeless Equities +0.363 +1.061Cubeful Equities     No redouble:+0.836 (-0.164)     Redouble/Take:+1.061 (+0.061)xg Redouble/Pass:+1.000 Best Cube action: Redouble / Pass

eXtreme Gammon Version: 2.10, MET: Kazaross XG2



このキューブを勝ちきり、9-4/11pと再逆転しました。対戦相手が弱い場合、スコアで大量にリードするのはスコア以上に大きな意味をもちます。
あきらめるプレイヤーが非常に多いためです。たとえば9-4/11pで相手のテイクポイントは22.5%ですが、18%や15%でテイクするプレイヤーは大勢います。
「Mochy相手に10-4から勝てるわけない」と考えてくれる人が多いのです。というわけで、実戦では大体終わったなと思いました。


その後大きな波乱もなく普通に勝ちきることができました。

PRは1マッチ目が6.2 vs 11.8、2マッチ目が5.0 vs 20.6でした。たとえ相手ファクターによる調整を差し引いても2点台後半がいいところで、まったく
ひどい数字です。しかし、いろいろ勉強できるマッチという事でこれから反省します。

1月19日(日)に金子真一郎さんと盤聖戦のベスト4を四谷例会内で対戦することになりました。
こちらは実力を出し切れば良いので、のびのび勝負できます。楽しみですね。

応援よろしくお願いします。


Match files from New York Metropolitan Open 2014

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My result of New York Metropolitan Open 2014

Total result: 8 win - 8 lose

Doubles 1-2
Masters 3-3
Championship main 0-2
Championship consolation 4-1

Averaged PR of 10 matches (listed below): 2.79 (Doubles is not included)

I listed all the matches I recorded in New York Metropolitan Open 2014. I thank all volunteers to enter those matches in.

Championship (main)
1st round Mochy vs Alan Grunwald 13p Lost
*Not recorded due to limited capacity of the space

1st round (rebuy) Mochy vs Sasha Bennet 13p (PR 3.33-5.03)Lost
XG file Mat file

Championship (consolation)

1st round Mochy vs Larry Taylor 9p Won
*Not recorded due to limited capacity of the space

2nd round Mochy vs Jason Lee 9p (PR 1.10 - 6.96)Won
XG file Mat file

3rd round Mochy vs Karen Davis 9p (PR 2.26 - 5.15) Won
XG file Mat file

4th round Mochy vs RK Litzenberger 9p (PR 2.84 - 3.12)Won
XG file Mat file

5th round (Semi final) Mochy vs Bill Phipps 9p (PR 2.91-4.98)Lost
XG file Mat file

Masters

1st round Mochy vs Petko (PR 2.38 - 2.52) Lost
XG file Mat file

1st round (rebuy) Mochy vs Brent Cohen Lost
*Not recorded due to failure of streaming

1st round (re-rebuy)Mochy vs Alan Grunwald (PR 3.38-11.70) Won
XG file Mat file

2nd round Mochy vs Matt Cohn-Geier (PR 2.97-2.39) Won
XG file Mat file

3rd round Mochy vs Victor Ashkenazei (PR 2.97-2.89) Won
XG file Mat file

4th round (Semi final) Mochy vs Gary Bauer (PR 2.83-8.64) Lost
XG file Mat file

Doubles
1st round Mochy & Mike Murton vs Mike Senkiewicz & Fran Goldfarb (PR 1.27 - 3.99) Lost
XG file Mat file

1st round (re-buy) Mochy & Mike Murton vs Frank Talbot & his partner Won
*Not recorded due to failure of streaming

2nd round Mochy & Mike Murton vs Bill Phipps & Matt Cohn-Geier Lost
*Not recorded due to failure of streaming

IBCのベスト4を今週土曜日に行います!

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International Backgammon Championship (IBC)のベスト4の試合を今週土曜日の14時から行います。(最大19時まで)
http://bgchampionship.com/trny/drawsheets/?trny=1

この大会は各国の代表選手16人が集まって行われるオンラインの世界タイトル戦です。
結局世界各国から275人もの参加者が集まり、世界最大規模の大会になりました。

私の相手はポーランドのMaciej Zmudka (GGの名前はjwill)で、ポーランド人からの情報によると非常に強く、
Botを使って熱心に研究しているプレイヤーとのことです。好試合になるのではないかと期待しています。

試合の方式は13ポイントマッチの3セット勝負(2セット先取で勝ち)です。
25日(土)の14時から2マッチ行い、3マッチ目までもつれ込んだ場合は翌日26日(日)の14時から行います。
(試合が早く終われば25日(土)にそのまま3マッチ目をやる可能性もあります。)
場所はGrid Gammonですが、25日は自宅から接続し、26日は赤坂例会の中から接続しようと考えています。

マッチはオンラインでストリーム配信し、市川さん、阿部さん、景山さん、渡辺君等々に解説を依頼しようと思っています。
市川さんが掲示板でやったのと同じ方式です。
3rd IBC Round of 8 mochy vs Dejan Lozo ( 1 of 2)

土曜日の14時〜19時、日曜日の14時〜と比較的観戦しやすい時間帯ではないかと思っています。
応援をよろしくお願いします。




吉野弘さん

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吉野弘さんがお亡くなりになりました。

私はI was bornぐらいしか知らなかったのですが、今日調べてみていい詩があったので転載します。

動詞「ぶつかる」


ある朝
テレビの画面に
映し出された一人の娘さん
日本で最初の盲人電話交換手

その目は
外界を吸収できず
光を 明るく反映していた
何年か前に失明したという その目は

司会者が 通勤ぶりを紹介した
「出勤第一日目だけ お母さんに付き添ってもらい
そのあとは
ずっと一人で通勤してらっしゃるそうです」

「お勤めを始められて 今日で一ヶ月
すしづめ電車で片道小一時間・・・・・・」
そして聞いた
「朝夕の通勤は大変でしょう」

彼女が答えた
「ええ 大変は大変ですけれど
あっちこっちに ぶつかりながら歩きますから、
なんとか・・・・・・」

「ぶつかりながら・・・・・ですか?」と司会者
彼女は ほほえんだ
「ぶつかるものがあると
かえって安心なのです」

目の見える私は
ぶつからずに歩く
人や物を
避けるべき障害として

盲人の彼女は
ぶつかりながら歩く
ぶつかってくる人や物を
世界から差しのべられる荒っぽい好意として

路上のゴミ箱や
ボルトの突き出ているガードレールや
身体を乱暴にこすって過ぎるバッグや
坐りの悪い敷石やいらいらした車の警笛

それは むしろ
彼女を生き生きと緊張させるもの
したしい障害
存在の肌ざわり

ぶつかってくるものすべてに
自分を打ち当て
火打ち石のように爽やかに発火しながら
歩いてゆく彼女

人と物との間を
しめったマッチ棒みたいに
一度も発火せず
ただ 通り抜けてきた私

世界を避けることしか知らなかった私の
鼻先に
不意にあらわれて
したたかにぶつかってきた彼女

避けようもなく
もんどり打って尻もちついた私に
彼女は ささやいてくれたのだ
ぶつかりかた 世界の所有術を

動詞「ぶつかる」が
そこに いた
娘さんの姿をして
ほほえんで

彼女のまわりには
物たちが ひしめいていた
彼女の目配せ一つですぐにも唱い出しそうな
したしい聖歌隊のように
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