
Texas Championship 2014 (1/30-2/2)で優勝しました。PR(コンピューターの評価値)と試合結果の両方を競うDual-Duelトーナメントでも優勝し、二冠を達成しました。
Mastersでも準決勝まで進出していたのですが、そちらは準決勝で敗れてしまい、残念ながら三冠は逃しました。
Championshipの参加者は72名で、アメリカの中ではLas Vegas, Michiganの次に大きな大会です。64人以上の参加者の大会を優勝するのは
非常に光栄なことです。15年のキャリアの中でも64人以上の大会を優勝したのは5〜6回程度なはずです。
トーナメントはByeを引き、Gregg Cattanach, Bob Wachtel, Rory Pascar, Akiko Yazawa, Malcolm Davisと当たりました。
決勝戦はJonah Seewaldとの対戦で、11p 11-5で勝つことができました。ひたすら打ち込んでくるヒットお兄さんだったのですが、急所でアンカーをとる事ができ、
最終ゲームでは相手をノータイミングの45 backgameに追い込んでほぼ完封勝利しました。
いずれ棋譜は全てUPしますが、とりあえずその棋譜だけでも下にUPしておきます。PRはMochyが2.62、Jonahが6.21でした。
Mochy VS. Jonah Seewald– Texas Championship 2014.mat
Dual-Duelトーナメントは変わった方式のトーナメントです。
全ての試合の棋譜をコンピューターでとります。1回戦が終わった時点でPR(コンピューターの評価値)の勝者がPRトーナメントに進み、スコアの勝者がスコアトーナメントに進みます。
(PRとスコアの両方で勝てば両方のトーナメントに勝ち進みます)
PRトーナメントはPRのみで勝負し、スコアトーナメントはスコアのみで勝負します。PRトーナメントとスコアトーナメントの優勝者が決勝を戦います。
決勝戦ではPRとスコアの両方で勝たないと決着がつきません。スコアで勝ってもPRで負けた場合はポイント数を短くして再戦し、決着がつくまで戦います。
私は1回戦で矢澤亜希子さんに当たり、PRでは勝ったもののスコアで負け、PRトーナメントに進みました。(PR1.92 vs 3.52)
PRトーナメント1回戦ではあのKit Woolseyとあたり、PR 2.28-3.91で勝ちます。2回戦はSabaという新人に勝ちました。(PR1.24 vs 4.08)
Sabaはこの試合こそ4点台でしたが、他の試合では2点台で、Under4にも挑戦していますのですでにかなりの実力のはずです。
決勝戦はスコアトーナメントを優勝したRay Fogerlundと。決勝戦はPRとスコアの両方で勝たなければいけません。
Rayとは昨年に同トーナメントで当たり、PRで負けています。彼の平均PRは私のものとかなり差があるはずですが、とにかくその試合でほんの少しでも良いから
相手を上回ればいいので、平均PRで勝っているからといって安泰ではないのです。昨年はそこを油断していて、苦い思いをしました。
決勝戦は1-1/11pからRayが11枚戻りの12 backgameをやるという異常な展開になりました。下記の11はRayが11枚戻る瞬間です。あまり見ない出目ですよね。(bar/24*/23*/22*/22*)

楽勝なはずだったのですが、なぜか3枚目を拾われるなど紆余曲折を経て、ここで16倍が帰ってくる展開になりました。。。

結局この変態ゲームを運よく勝ちきり、PRも6.39 vs 12.16で勝ち、Dual-Duelを優勝しました。参加者8人のトーナメントですが、腕に自信がある人しか出てこないので、ある意味でMainと同等の価値がある勝利と思います。
こちらも記念に棋譜をUPしておきます。3ゲームと短いし16倍が発生する派手な展開なので観戦する分には面白いと思います。
また、大会中はバックギャモン検定とその解説会も開催しました。
なんと検定は31人もの参加者を集める大盛況ぶりでびっくりしました。解説会には更に多くの方が参加していました。プレイヤー層にマッチしていたんだと思います。
いつもそうですが、レクチャーが成功するのはメインの優勝と同じぐらい嬉しいことです。
勝敗がある大会と違って、みんながプラスになるのが良いんでしょうかね。
さらにはクイズコンテストにも参加しました。これはMochy, Matt Cohn-Geier, Petko, Bob Kocaのパネリスト4人が10問のクイズコンテストを競うものです。
コンテスト終了後には各問題の解説をパネリスト自身が行います。結局私が36点とMatt Cohn-Geierの34点を抑えて優勝したのですが、一般参加の矢澤亜希子さんが
37点でなんとGiantsを抑えて優勝してしまうというサプライズがありました。といっても私はそれほど驚きませんでしたが。
このクイズコンテストのスライドを私のSlide ShareアカウントにUPしておきますので、是非挑戦してみてください。
制限時間は1問90秒です。
そういうわけで、非常に充実した4日間でした。忙しすぎて夕飯をスキップして仮眠をとったほどです。さらに帰りの便は朝6時台だったので、
シュエットにも参加し、徹夜で帰ってきました。
実は妻との約束で海外トーナメントは年間12回までにしています。ただし、優勝したら1回増えるという条件付きです。
早速一回増えたので今年はまだあと11回の大会に参加できます。次はどこにいこうかな。。。